銀杏と片方の手袋
ソウジ(Souji)39 plays
午後三時の薄暗い部屋 雨が窓を叩く音だけ 電気は消したままがいい 冷たい空気が足元を抜ける 古い木造の匂いがした 僕はただ椅子に座ってる コンロの上で揺れる鍋 野菜スープがとろけてる ぐつぐつと鳴る小さな声 湯気の向こう側を眺めてる 何もしない今日がいい 空白を埋めないでいい 指でなぞる窓の水滴 これでいいと思えるから ゆったり流れる時間 僕だけの静かな午後 針は進んでいくけれど 僕はここで止まっている ビニールのノイズに揺られ ただ息を吐き出している 食卓には先月の写真 山を歩いた時の青空 飲み残しのホットコーヒー すっかり冷めてしまったね 文庫本は三ページ目で止まる 味見をしたスープの加減 少し塩が濃かったかな そんな小さな失敗さえ 今はなぜか愛おしくなる 何もしない今日がいい 空白を埋めないでいい 指でなぞる窓の水滴 これでいいと思えるから ゆったり流れる時間 僕だけの静かな午後 来週は晴れるだろうか 溜まった洗濯物を干さなきゃな そんな未来の予定さえ 今は遠い国の話みたいだ 今はまだ動きたくないんだ スープを一口運ぶ 温かさが体に染みる 窓の外はまだ雨模様 それだけで十分なんだ 何もしない今日がいい 空白を埋めないでいい 指でなぞる窓の水滴 これでいいと思えるから ゆったり流れる時間 僕だけの静かな午後 針は進んでいくけれど 僕はここで止まっている ビニールのノイズに揺られ ただ息を吐き出している
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