Lyrics

霧雨が 石を叩く
苔の香に 包まれて
嵯峨野の路地 藍に染まる
三年の 重い鞄
息を吐き 歩みを止める
湿った風 肌に触れる
夕闇が 降りてくる
町家から 漏れる線香
山あじさい 淡い紫
五年の時 ふいに溶けて
懐かしい 背中を見た
指先が 少し震える
すれ違う その瞬間に
風鈴が 凛と鳴った
埋めなくていい この空白
あなたは あなたのまま
それぞれの 季節をゆく
柔らかな 充足感
(凛と鳴る ガラスの音)
(波紋が 広がってゆく)
(囁きは 雨に消える)
抹茶アイス 冷たい滴
あずきの釜 湯気の記憶
滑る足元 手を引いて
五年前の 笑い声
今はもう 別の靴音
それでいいと 頷いた
時はただ 流れてる
語りすぎない 雨の音
余白の中に 愛がある
寂しささえ 心地いい
耳元で 打ち明ける
小さな 心の音
琵琶の弦 震える夜
三味線の 細い調べ
イ短調から 光射して
ハ長調へ ゆるやかに
諦めは 優しさに似て
木魚が 時を刻む
(せせらぎと 鳥の声)
(遠くで 風鈴が鳴る)
(霧雨が 止みそうになる)
すれ違う その瞬間に
風鈴が 凛と鳴った
埋めなくていい この空白
あなたは あなたのまま
それぞれの 季節をゆく
柔らかな 充足感
(凛と鳴る ガラスの音)
(波紋が 広がってゆく)
(囁きは 雨に消える)

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