ラムネの青と夕暮れ駅
きよ(Kiyo)8 plays
石畳を叩く乾いた音 湿った苔の深い色 (あ、) 竹の笛が揺らす朝霧 風鈴が鳴らす遠い音 小川のせせらぎに身を寄せて 私はまたここを歩いてる 十年の月日が解けていく 記憶の糸が指をすり抜ける 遠い国へ行ったあの子の 笑い声だけが残っている (ふぅ) 揺れるすすきの影の中 私たちは確かにここにいた 変わりゆく日々の隙間に 小さな足跡を隠したまま 静かな諦念を抱きしめて 秋の風に溶けていく (あ、) 忘れていたはずの場所 (ねぇ) 私を待っていた場所 門の柱に残る鉛筆の跡 あの子の背丈を追い越して (ふぅ) 売店の軒先の柿の皮 あの頃と同じ風に舞う 石仏の前の線香の煙 空にほどけて消えていく 自販機のほうじ茶の缶 冷えた指を温める (あ、) 完璧だと思っていた景色も 少しずつ輪郭を変えていく それでも鈴虫の声は優しく 私の名前を呼ぶみたいに 揺れるすすきの影の中 私たちは確かにここにいた 変わりゆく日々の隙間に 小さな足跡を隠したまま 静かな諦念を抱きしめて 秋の風に溶けていく 次はどんな季節に来ようか 私は何を持って歩こうか (あ、) ひび割れた石の隙間に咲く 名も知らない草が揺れている 後ろめたさは霧に消えて ただ安らぎだけが満ちていく (ふぅ) 変わらないこの路地で (ねぇ) またいつか会いましょう
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