砕銀の徒花(さいぎんのあだばな)
きよ(Kiyo)재생 68회
銀の芒が 波を打ち 峠の月は 凍てついて 遠くで鹿の 鳴く声が 闇の静寂を 切り裂いた 山茶花散れば 朱の涙 濡れた足元 すくわれて 古道に迷う 影一つ 山の結界 揺らめいた 揺れる狐火 提灯の灯 千切れた簪 拾い上げ 死に装束の 花嫁が 七拍子の リズムで踊る 狂い咲く 夜の帳に ボロボロの 絹を纏い 影法師 坂を登る 百年の 時を越えて 迎えに来たの 私の尾 ホ長調の 光浴びて 一瞬の 幻影(ゆめ)を見せて 朱印の 約束だけ 胸に抱いて 山頂へ コンと鳴くのは 誰の嘘 シャンと鳴るのは 三味の音 戻れぬ道は 霧の中 男の血を引く その娘 何も知らずに 導かれ 千切れた尾の 執着に その身を捧ぐ 生贄か 木枯らし渡る 山肌に 忘れられた 恋の痕 半音下がる 悲哀さえ 今は愛しい 呪縛なり 揺れる狐火 提灯の灯 朱に染まった 山茶花よ 千切れた約束 誰が為に 七拍子の 足音が響く 歪むギターが 咆哮(こえ)を上げる ボロボロの 絹を纏い 影法師 坂を登る 百年の 時を越えて 迎えに来たの 私の尾 ホ長調の 光浴びて 一瞬の 幻影(ゆめ)を見せて 朱印の 約束だけ 胸に抱いて 山頂へ 人は儚く 枯れゆくもの あの男(ひと)は 土に還り 残された 嘘の残像 山上(やま)で笑う 白い影 「今更来たか」と 嘲笑い 「愛など無い」と 突き放す それでも尾は 主を求め 妖(あやかし)の 輪に溶ける ボロボロの 絹を纏い 影法師 坂を登る 百年の 時を越えて 迎えに来たの 私の尾 ホ長調の 光浴びて 一瞬の 幻影(ゆめ)を見せて 朱印の 約束だけ 胸に抱いて 山頂へ コンと鳴くのは 誰の嘘 シャンと鳴るのは 三味の音 戻れぬ道は 霧の中 夜が明ければ 何も無い 芒の原に 風が吹く 千切れた尾は また一つ 白狐の元へ 還りつく 男の娘は 何処へやら 山茶花の朱(あか) 薄れる頃 山の神のみ 知っている 人と妖の 脆い接点(なか)
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