ペーパー・マニホールド
きよ(Kiyo)재생 45회
地下商店街の 突き当たり 真鍮の分銅が 揺れている ミントガムを 噛む店員が 無機質な 単位を告げた 冷たい金属に 触れる指 記憶を 秤に乗せてみる 静かな熱を 帯びたまま 針はまだ 震えている 借りたままの 文庫本 角が折れた 星図の線 半紙に揺れる くじらの絵 それは 12.4グラムの座標 誰にも 言えないままの 小さな 誤差を抱えてる ポケットの中 転がるキャンディ 少しずつ 角が取れていく 正確な重さ 測るより 不確かなまま 抱きしめたい 春一番が 吹き抜けたら サインを 止めた右手の先 同じ重さの 誰かがいる それだけで 息ができるの ト短調の 影を抜けて 変ロ長調の 光の中へ 透き通るような 孤独を 音符に 変えて飛ばそう 作業着の 時計修理師 隣で 俯いたままで 娘が載せた 蝉の殻 背中の 筋の感触 「痛いから 手放したいんだ」 掠れた 声が重なる 彼も同じ 12.4グラム 孤独の 単位が一致した 非常階段 揺れる風 3ミリだけ 躊躇った 返さないまま 持っておこう それが 僕らの連帯だ 書き足された 鉛筆のあと 12年越しの 雑談 ポケットの中 転がるキャンディ 少しずつ 角が取れていく 正確な重さ 測るより 不確かなまま 抱きしめたい 春一番が 吹き抜けたら サインを 止めた右手の先 同じ重さの 誰かがいる それだけで 息ができるの 5分の8 7分の8 拍子が 狂う心臓の音 タッピングで 繋ぐ星座 無重力の 粒が踊る トレード不可の 命の重さ 戻らないから 愛おしい 余白に書いた 答え合わせ 喉が渇く 懐かしさ ポケットの中 転がるキャンディ 少しずつ 角が取れていく 正確な重さ 測るより 不確かなまま 抱きしめたい 春一番が 吹き抜けたら サインを 止めた右手の先 同じ重さの 誰かがいる それだけで 息ができるの 12.4グラムの 宇宙 誰にも 渡さないまま ガラス玉の 言葉たちが 夜の 淵を転がっていく
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