ラスト・アンタレス
ソウジ(Souji)16 回再生
水没した銀色の嘘 連絡先は泡に消えて 文庫本のページを捲る 挟まっていた秋の記憶 三年前のライブチケット 古本屋の匂いがした 11桁の数字よりも 確かなリズムがあった 君が笑う時の呼吸 窓を叩く雨の音 歪む街灯のオレンジ 忘れたふりをした日々も 僕の指先が憶えてる 半分ずつの傘の重み 冷たいフレームの感触 雨が降るたび会いに来て それでいいから 記憶は溶けてゆく 雨に溶けてゆく ベランダの錆びた傘立て 置き去りにされたままで コンビニで分けたおでん 喉を通る熱い痛み 肩に残る君の温度 今も消えずに揺れている 写真の中の笑顔より 鮮明なものがあるんだ ページに残る水の跡 言葉にならない震え 夜が優しく僕を抱く データがすべて消えたって 僕の体が憶えてる びしょ濡れで走った道も アスファルトの匂いも 雨が降るたび少しだけ 思い出させて 雑音を消してゆく雨 六畳間の静寂の中 僕は僕に優しくなれる 執着じゃないこの想い 大切に仕舞い込むだけ 朝が来るまで 少しずつ遠のく音 少しずつ明ける空 忘れたふりをした日々も 僕の指先が憶えてる 半分ずつの傘の重み 冷たいフレームの感触 雨が降るたび会いに来て それでいいから 記憶は溶けてゆく 雨に溶けてゆく
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