歌詞

石畳の影が伸びて
鼻緒のゆるみが気になって
歩幅を少しだけ変えて
東福寺の風に吹かれて
あなたの背中を探して
独りきりの夕暮れて
鉄の風鈴が一度だけ
静寂を小さく叩いた
空は淡い茜色に
沈んでいく今日の火に
揺れる白いハンカチ
あなたの残した手触り
会えなくなっても温かい
この街に滲んだ光り
忘れたくない物語
永遠に続くような祈り
さよならの予感
優しい寂しさの瞬間
胸に刺さるトゲの質感
夕闇に溶ける時間
苔の深緑を見つめて
線香の香りに包まれて
山門の影に隠れて
一人きりで立ち止まって
蜘蛛の糸にさえ見惚れて
静かな時に身を委ねて
少しだけ肌寒くて
袖をそっと引き寄せて
あなたの名前を呟いて
風の中に消えていって
滲んでいく
残っている
温かいまま
ここにある
茶屋の椅子は空っぽで
季節だけが通り過ぎて
西日が差し込む縁側で
揺れる影を見つめて
言葉にならないさよなら
胸の奥にそっと仕舞うわ
揺れる白いハンカチ
あなたの残した手触り
会えなくなっても温かい
この街に滲んだ光り
忘れたくない物語
永遠に続くような祈り
夜の冷たさが降りて
ほうじ茶の熱を思い出して
心はまだ満たされて
静かな闇に消えて
明日の足音が聞こえて
そっと瞼を閉じて

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