銀河のしおり
ソウジ(Souji)62 riproduzioni
アスファルトに 滲むオレンジ 終電後の 寂しい路地裏 パーカーの襟 湿り始めて 僕は一人 立ち止まっている 古いレコード店 軒先の下 雨粒が 樋を叩くリズム ポタポタと 刻む秒針 冬が来る前の 冷たい匂い 置き忘れられた イヤホンから 微かに漏れる 懐かしい歌 それは君が 好きだった曲 十年前の 記憶が跳ねる 胸の奥が じんわり熱い 雨音は 優しく響く 後悔を 洗い流して 君がくれた 小さな温度 今も僕を 温めている 半分だけの 傘の中で 君の肩だけ 濡れていたね あの日の優しさが 今日の僕を 守るための 屋根になるんだ ラララ 降る雨に ラララ 揺れながら ショーケースに 並ぶジャケット 傷んだ角に 月日が宿る 手のひらには 飴の包み紙 あの時交わした 甘い苦味 「二人で店を 開こうなんて」 叶わなかった 約束の跡 捨てられずに 握りしめてた 冷たい感触 愛おしいまま 震える声で 呟いたのは 「元気でいる?」 届かない問い でも不思議と 悲しくはない 雨の香りが 答えを運ぶ 君の影が 笑った気がした 雨音は 優しく響く 後悔を 洗い流して 君がくれた 小さな温度 今も僕を 温めている 半分だけの 傘の中で 君の肩だけ 濡れていたね あの日の優しさが 今日の僕を 守るための 屋根になるんだ 不意に雨が 小降りになって 雲の隙間 星が瞬く 寂しさを抱えて 歩いていこう 君が愛した この世界を 悲しみじゃない 暖かな光 僕はもう 迷わないから 雨音は 静かに消える 想い出を 宝物にして 君がくれた 小さな温度 抱きしめたまま 前へ進むよ 半分だけの 傘の中で 君の肩だけ 濡れていたね あの日の優しさが 今日の僕を 照らすための 星になるんだ 雨上がりの 空を見上げて 僕はそっと 歩き出すんだ 飴の味は もう消えたけど 心の隅に 忘れ物はない ピアノの音が 遠ざかってく グラスハープの 震える余韻 最後の一滴 落ちる前に 僕は僕を 好きになれるよ
Caricamento…