朱色の約束
ソウジ(Souji)77 Wiedergaben
カバンに揺れる小さな箱 直らなくてもいいと言った 修理屋の老人の背中 一年前の雨と同じ色 錆びついたネジを回せば 軋む音だけが響いてる オレンジの灯が溶ける歩道 水たまりを避けて歩いた コンビニのドアが開くたび おでんの湯気が冬を連れて 僕の頬をかすめて消えた 冷たい風が鼻をくすぐる 傘の骨から伝う雫 手首を濡らして冷たくなる 過去の後ろめたささえも 一緒に流してくれないか 電柱の影に隠れてる 二人で観た映画のチラシ 踏切の音は雨に消えて 廃線の線路はどこへ続く ポケットの中で鳴りかけた 不器用な愛の欠片たち 泣かないように歩いてる 柔らかな諦めを抱いて ルラリラ 途切れたメロディ ルラリラ 遠くの汽笛 あの日の君の言葉より 確かな重みが腕に残る 修理を終えたオルゴール 少しだけ軽くなった気がした 剥がれかけた映画の端を 指先でそっとなぞってみる 記憶の棘が溶け出して 暗い夜道を照らしていく もうすぐそこに朝が来る そんな予感だけ信じたい 雨だれの音に混ざってる 君がくれた最後の「ごめん」 踏切の音は雨に消えて 廃線の線路はどこへ続く ポケットの中で鳴りかけた 不器用な愛の欠片たち 泣かないように歩いてる 柔らかな諦めを抱いて 枕木を埋める夏草は 今は枯れて土に還るよ 繰り返す季節の隙間で 僕らも少しずつ変わった 正しくあろうとしたことも 間違えたままの優しさも 全部この雨が洗ってゆく 踏切の音は雨に消えて 廃線の線路はどこへ続く ポケットの中で鳴りかけた 不器用な愛の欠片たち 泣かないように歩いてる 柔らかな諦めを抱いて ルラリラ 途切れたメロディ ルラリラ 遠くの汽笛 雲の隙間に光る一粒 見上げた空には星がひとつ 明日にはきっと晴れるから この箱をそっと閉じよう
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