歌词
埃の舞う納屋の奥で 指が触れた古い麦わら 春の光に透かしてみれば 編み目は少し解けていた 懐かしい土の匂い 風がそっと吹き抜けた 小さな籠を片手に持ち あなたの背中を追いかけた 真っ赤に熟れた苺の粒 摘み取る指は温かくて 「お日様の味がするね」 笑う声が響いてた 都会へ向かう駅のホーム 差し出されたその帽子を 「もう子供じゃない」と拒んだ 若すぎたあの日を悔やむ 人は誰かの帰る場所に なれるのだと教えてくれた 深い庇が作る影は 今も私を優しく守る 過ぎた時間は消えない 確かな温もりを連れて 麦の香りが揺れている 春の窓辺で揺れている 鏡の中の自分を見て あなたの年齢に気づく春 あの時言えなかった言葉 喉の奥で静かに溶ける 「ただいま」と呟けば 空が青く澄み渡る 不器用なほど真っ直ぐに 生きていたあなたの願い 繋ぎ合わせるように被る 少し大きなこの帽子 人は誰かの帰る場所に なれるのだと教えてくれた 深い庇が作る影は 今も私を優しく守る 過ぎた時間は消えない 確かな温もりを連れて 失ってから気づく意味 手放した後に分かる愛 解けた縁を結び直して 私は明日を歩き出す 寂しささえも抱きしめて 人は誰かの帰る場所に なれるのだと教えてくれた 深い庇が作る影は 今も私を優しく守る 過ぎた時間は消えない 確かな温もりを連れて
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