檸
歌词
初夏の風が 頬をなでて 古い自販機 影を落とす 冷えたボトル 指に触れて あの日の空を 映し出す コインが落ちる 乾いた音 独りきりの 夕暮れ時 遮断機の音 遠く響き 赤いランプが 瞳に刺さる 止まったままの 廃線跡 時は静かに 刻まれてゆく レモンの泡が 喉を通り 記憶の蓋を そっと開ける カバンの奥に 眠るタオル 水色のイチゴ 揺れている 「またね」の声が 言いそびれて 五年の月日が 過ぎていた 切なささえも 抱きしめたら 優しい風が 背中を押す 揺れるススキの 穂の白さ 紺に染まってく 空の果て 君の笑顔を 思い出す 今も私は ここにいる 三時間分 離れた街 君は今でも 笑ってるの? 泥のついた あの日のまま 返せないまま 持ち歩く 水色の糸 ほつれた端 愛おしさだけ 残っている 結露のしずく 指を濡らし 夏の匂いが 鼻をくすぐる 踏切越しに 見た横顔 今は幻 影法師だけ 言えなかった 約束さえ 宝物だと やっと言える カバンの奥に 眠るタオル 水色のイチゴ 揺れている 「またね」の声が 言いそびれて 五年の月日が 過ぎていた 切なささえも 抱きしめたら 優しい風が 背中を押す 後悔じゃない 痛みがある それは未来を 照らす灯火 いつかどこかで すれ違えば 笑って謝る 準備して 汚れたままで ごめんねって 君に届くよう 願っている カバンの奥に 眠るタオル 水色のイチゴ 揺れている 「またね」の声が 言いそびれて 五年の月日が 過ぎていた 切なささえも 抱きしめたら 優しい風が 背中を押す 揺れるススキの 穂の白さ 紺に染まってく 空の果て 君の笑顔を 思い出す 今も私は ここにいる 一番星が 輝きだす スマホの画面 拭いながら 消せない番号 指が触れる 温かな夜が 降りてくる
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