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銀幕の残火

ソウジ(Souji)

52 воспр. · 0 в избранном · 5:25

Текст

埃を被ったレンズの奥
錆びた歯車が軋む音
雨音が叩くスレートの屋根
最後の夜が静かに更ける
ひび割れた革の座席には
誰かの温もりが染み付いて
酢酸の匂い 満ちる映写室
僕は独り 過去を回す

繋ぎ合わせた8ミリの断片
父の背中と 幼い夢
潮風に蝕まれた鉄骨が
悲鳴を上げて 終わりを告げる
だけど心は 震えているんだ

消えゆくものにしか宿らない
命の輝きがここにある
壁に染み込んだ観客の笑い声
スクリーンに焼きついた光の跡
全部壊れて 消えたとしても
君の胸の暗がりに映り続ける
永遠を信じて 歌うのさ

Ah 途切れない残像
Ah 焼き付いたままの衝動

街を去った友の横顔が
青白い光に 浮かび上がる
守れなかった 古いこの場所
無力な自分を 呪いもした
だけどフィルムは 回り続けて
僕に勇気を 分けてくれる
傷だらけの 記憶の粒が
宝石のように 瞬いている

数ヶ月後には 遊歩道の下
波に削られ 砂に還る
それでも今日まで 灯した火を
僕は誇りと 呼びたいんだ

消えゆくものにしか宿らない
命の輝きがここにある
壁に染み込んだ観客の笑い声
スクリーンに焼きついた光の跡
全部壊れて 消えたとしても
君の胸の暗がりに映り続ける
永遠を信じて 歌うのさ

最後の一巻が 回り切る瞬間
静寂が部屋を 包み込む
重なる呼吸と 震える指先
無音のなかに 響く鼓動
終わりは 始まりの合図だろ?

扉を開けて 放つ閃光
夜の海さえ 映画に変えて
何百回でも 繰り返す祈り
誰にも奪えない 僕らの聖域
全部壊れて 消えたとしても
この光線は 闇を突き抜けてゆく
別の形で 続いてゆく物語

Ah 途切れない残像
Ah 焼き付いたままの衝動

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