パッションフルーツ・ソーダの午後
ソウジ(Souji)59 plays
昨夜の雨が 残した鏡 アスファルトに 映る空色 セージグリーンの 防水コート 足早に過ぎる 人の波 古い書店の 軒先を借り 埃とインクの 匂いに巻かれ 僕はただ 時を待っていた 風に踊る ライブのチラシ インディージャズの 掠れたロゴ 足元に 落ちた詩集 黄ばんだ ページの中 数行の言葉が 胸を叩く 予定調和を 踏み外して 挟まれた半券 握りしめる ハ長調の 陽射しが跳ねる 軽やかな ステップで 知らない路地へ 舵を切る 小さな冒険が 今始まる スイングする 街の鼓動 僕だけの ペースで 角を曲がれば 遠い響き 路地裏に 溶けるトランペット ローズの鍵盤 揺れる午前に 5弦のベースが 遊びだす 日常の 隙間に滑り込む 偶然という名の 贅沢なギフト 少しだけ 肩の力を抜いて ライブハウスの 名前をなぞり 地図を持たずに 歩き出そう 見慣れた 景色さえ 今は 違って見える 予感に背中を 押されながら 予定調和を 踏み外して 挟まれた半券 握りしめる ハ長調の 陽射しが跳ねる 軽やかな ステップで 知らない路地へ 舵を切る 小さな冒険が 今始まる ドラマチックな 事件はないが 心がふわりと 浮き上がる ブラスの和音が 重なる頃に 僕は 扉の前に立つ 予定のない 週末の午後 それだけで 完璧なストーリー 予定調和を 踏み外して 挟まれた半券 握りしめる ハ長調の 陽射しが跳ねる 軽やかな ステップで 知らない路地へ 舵を切る 小さな冒険が 今始まる スイングする 街の鼓動 僕だけの ペースで 心地よい 自由のなか
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