indie folk acoustic

柔らかい縁の跡

きよ(Kiyo)

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Lyrics

築三十五年の床が鳴る
雨の火曜日 一人前の鍋
安い土鍋のふちが欠けて
そこから湯気が逃げていく
ネギを小口に切りながら
あなたの手元を思い出してる
ベランダの洗濯バサミ
半分外れたまま揺れてる
エレベーターの低い唸り
壁には前の住人の釘跡
日常は少しだけ傷ついて
それでいてとても静かだね
去年途絶えた手紙の束
引き出しの奥で眠ってる
さよならとも言わないまま
ほどけた糸はそのままに
痛くはないけれど温かい
そんな縁がここにある
雨の音に混じるオカリナ
遠くで誰かが笑ってる
携帯の連絡先リスト
あなたの名前だけ消せない
雨の日のコーヒーの濃さ
あなたが教えてくれた味
離れていても息づいている
私の暮らしの隅々まで
窓の外は住宅街
通勤電車の音が響く
無防備に散らばる記憶を
ひとつずつ拾い集めては
鍋の中に溶かしていく
今夜は少しだけ温かい
去年途絶えた手紙の束
引き出しの奥で眠ってる
さよならとも言わないまま
ほどけた糸はそのままに
痛くはないけれど温かい
そんな縁がここにある
何年か先の道端で
偶然あなたに会ったとしても
格好つける必要なんて
きっとどこにもないよね
ふっと肩の力が抜けて
雨の色が深く変わる
どこで元気でやっていても
それでいいと思えるんだ
去年途絶えた手紙の束
引き出しの奥で眠ってる
さよならとも言わないまま
ほどけた糸はそのままに
痛くはないけれど温かい
そんな縁がここにある
一人分の鍋を食べ終えて
私は明日へ戻っていく

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柔らかい縁の跡 – きよ(Kiyo) · Kibi Music