wagakki

尾白の山女郎と忘却の川

きよ(Kiyo)

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Lyrics

霧は深く立ち込めて
道を見失う木こり
朽ちた社の影から
白い尾が揺らめいた
葛の蔦が絡みつく
朱の剥げた鳥居の奥
鬼火の列が手招く
能管の音が突き刺す
逃げ場のない闇の中
女郎が静かに笑う
山の神の使いなり
命乞いの対価には
一番大事な記憶
ここに捧げて去れ
紅い柏の葉が舞う
太鼓の音が轟けば
冷たい水面の底に
妹が笑っている
忘れてはいけない
失くしてはいけない
其方の罪の証を
山の淵に捨て置け
石の霊が囁いた
傘のお化けが跳ねる
秋の川辺の記憶
泥に塗れて蘇る
小さな手を離した日
濁流に消えた叫び
三味線が闇を刻む
逃れられぬ後悔を
鋭い爪で抉られ
涙さえも凍りつく
山の神の使いなり
命乞いの対価には
一番大事な記憶
ここに捧げて去れ
紅い柏の葉が舞う
太鼓の音が轟けば
冷たい水面の底に
妹が笑っている
其方の愛した温もり
其方の守った約束
すべてを山へ返して
空っぽの体で歩け
夜明けの霧が晴れるまで
魂をここに繋ぎ止めよ
(ウィスパー)
さあ、差し出しなさい
あの子の最後の笑顔を
忘れることが救いだと
お前も知っているはず
山の神の使いなり
命乞いの対価には
一番大事な記憶
ここに捧げて去れ
紅い柏の葉が舞う
太鼓の音が轟けば
冷たい水面の底に
妹が笑っている
忘れてしまった
失くしてしまった
胸に空いた穴だけが
夜の終わりを告げる

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