wagakki

山吹の袖

きよ(Kiyo)

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Lyrics

煤けた雨が 頬を撫でてゆく
燃え落つる門 影は紅く
鉄砲の煙 咽せる夜明け前
鬨の声さえ 遠く霞んで
誰が為の夢 灰に消えゆく
瓦礫の底で 鼓動を聞いた
血の色を 溶かして流れる川
祈りさえ 泥にまみれて
それでも私は 立ち上がる
震える指で 泥を拭って
山吹の夢 泥に落ちても
拾い上げたは 錆びた鎧袖
あなたはもう 露と消えたけれど
私はゆく 命を繋いで
来年の春 峠の向こう
咲き誇る花を 独りで見守る
ああ 乱世の風に吹かれて
ああ 涙は雨に隠して
藁草履濡れ 足は重くとも
名もなき者の 恋は捨てられぬ
武功の数より 尊き約束
土の奥底 息を潜めて
将軍の名は 誰も知らずとも
二人の日々は ここに息づく
篝火が 闇を切り裂く夜
思い出が 胸を突き刺す
死にゆくことより 生き抜くこと
それが一番 険しき道と
山吹の夢 泥に落ちても
拾い上げたは 錆びた鎧袖
あなたはもう 露と消えたけれど
私はゆく 命を繋いで
来年の春 峠の向こう
咲き誇る花を 独りで見守る
空蝉の世は 儚き幻
揺れるドクロを 照らす月影
愛しき人の 遺した温もり
錆びた鉄に 宿る真心
霧は深く 前は見えずとも
一歩ずつ 確かに踏みしめて
雨は上がり 雲は流れて
東の空が 白く染まる
山吹の夢 泥に落ちても
拾い上げたは 錆びた鎧袖
あなたはもう 露と消えたけれど
私はゆく 命を繋いで
来年の春 峠の向こう
咲き誇る花を 独りで見守る
ああ 乱世の風に吹かれて
ああ 涙は雨に隠して
山吹の花 散り急ぐなと
願う心は 誰にも奪えぬ

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