紫の契り、城の最果て
きよ(Kiyo)재생 36회
霧は深く立ち込めて 道を見失う木こり 朽ちた社の影から 白い尾が揺らめいた 葛の蔦が絡みつく 朱の剥げた鳥居の奥 鬼火の列が手招く 能管の音が突き刺す 逃げ場のない闇の中 女郎が静かに笑う 山の神の使いなり 命乞いの対価には 一番大事な記憶 ここに捧げて去れ 紅い柏の葉が舞う 太鼓の音が轟けば 冷たい水面の底に 妹が笑っている 忘れてはいけない 失くしてはいけない 其方の罪の証を 山の淵に捨て置け 石の霊が囁いた 傘のお化けが跳ねる 秋の川辺の記憶 泥に塗れて蘇る 小さな手を離した日 濁流に消えた叫び 三味線が闇を刻む 逃れられぬ後悔を 鋭い爪で抉られ 涙さえも凍りつく 山の神の使いなり 命乞いの対価には 一番大事な記憶 ここに捧げて去れ 紅い柏の葉が舞う 太鼓の音が轟けば 冷たい水面の底に 妹が笑っている 其方の愛した温もり 其方の守った約束 すべてを山へ返して 空っぽの体で歩け 夜明けの霧が晴れるまで 魂をここに繋ぎ止めよ (ウィスパー) さあ、差し出しなさい あの子の最後の笑顔を 忘れることが救いだと お前も知っているはず 山の神の使いなり 命乞いの対価には 一番大事な記憶 ここに捧げて去れ 紅い柏の葉が舞う 太鼓の音が轟けば 冷たい水面の底に 妹が笑っている 忘れてしまった 失くしてしまった 胸に空いた穴だけが 夜の終わりを告げる
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