水
歌詞
閉店間際、一人の静寂 カランと鳴ったドアの鈴 カウンターの傷、指でなぞる マスターの背中、奥へ消える 琥珀色の空気、胸に吸い込む 止まった時間、そっと踏み込む 棚の隅、埃をかぶった影 見つけたのは、懐かしい面影 マイルス、擦り切れたジャケットの欠け 10年前の私へ、想い届け パチパチと鳴る、記憶のノイズ 針を落とした、あの日の合図 雨の匂いと、アップルパイ 温め直した、二人の愛 サヨナラはいつも、静かに溶ける 日常の隙間に、心預ける ウッドベース、刻む足取り ブラシの音、夜の彩り ミュートの響き、一人の祈り ここから始まる、私の物語 「いつまでも」なんて勝手な確信 地方へ消えた君、途絶えた通信 夢を語り明かした、青い盲信 今はもう遠い、日々の更新 レコードの溝に、刻んだ溜息 セロテープの跡、不器用な筆跡 「元気でね」さえ、言えないままの景色 それが私たちの、唯一の形式 冷めたカフェオレ、残った輪染み 10年越しの、懐かしい痛み カウンターの傷、馴染んだ深み 今の私なら、笑える巧み パチパチと鳴る、記憶のノイズ 針を落とした、あの日の合図 雨の匂いと、アップルパイ 温め直した、二人の愛 サヨナラはいつも、静かに溶ける 日常の隙間に、心預ける 大げさな言葉、もういらない 時間は静かに、嘘をつかない 失くしたものを、数えはしない 明日への一歩、今は怖くない サックスの余韻、夜を撫でる ローズの響き、心解ける 駅までの道、一人で歩ける 小さな記憶、抱いて進める 雨上がりの街、光が揺れる 新しい私に、今塗り替える パチパチと鳴る、記憶のノイズ 針を落とした、あの日の合図 雨の匂いと、アップルパイ 温め直した、二人の愛 サヨナラはいつも、静かに溶ける 日常の隙間に、心預ける
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