shibuya kei

火曜日のブリキ・アーカイブ

ソウジ(Souji)

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Testo

火曜日の雨が
舗道を叩く午後
鉛筆の削りカス
懐かしい匂いさ
軒下のブリキ板
リズムを刻んでる
君の知らない場所で
時計が巻き戻る

偶然の悪戯が
僕を呼び止めた
埃を被ったラック
指先が触れる
色褪せた青空に
胸が少し跳ねる

十年前の青い海
君に見せたかった色
宛先のない絵葉書
ここでずっと待ってた
レモンティーの苦味と
笑い声が蘇る
切手を買い忘れた
僕のままでいいのさ

パパパ シュビドゥバ
雨の音に揺られて
パパパ シュビドゥバ
記憶のページをめくる

美大生の君は
缶ペンを鳴らして
コーヒーの染みさえ
アートだと笑った
学生鞄の底
眠ってたあの季節
白いワンボックスが
水飛沫を上げた

傘の雫が光り
現在を照らしてる
黄ばんだ縁の向こう
鮮やかなままの夏
不思議な温もりが
指に伝わってゆく

十年前の青い海
君に見せたかった色
宛先のない絵葉書
ここでずっと待ってた
レモンティーの苦味と
笑い声が蘇る
切手を買い忘れた
僕のままでいいのさ

後悔なんて似合わない
この街のアンティーク
忘れられた言葉たちが
僕を許してくれる
「お帰り」と囁くように
グロッケンが鳴り響く
世界は回り続ける
少しだけ優しく

閉店間際の店
店主の欠伸ひとつ
僕はカードを手に
外へと歩き出す
雨は上がりかけて
雲の隙間に光
あの日渡せなかった
想いは今ここにある

十年前の青い海
君に見せたかった色
宛先のない絵葉書
ここでずっと待ってた
レモンティーの苦味と
笑い声が蘇る
切手を買い忘れた
僕のままでいいのさ

パパパ シュビドゥバ
雨の音に揺られて
パパパ シュビドゥバ
記憶のページをめくる

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