ムーンライト・コースト
ソウジ(Souji)91 riproduzioni
終電を三本見送った 雨上がりの木曜深夜 高架下のネオンサイン 水たまりに溶けてにじむ 濡れた点字ブロックが 黄色い光を反射して アスファルトの匂いが 夜の隙間に立ち昇る コンビニの白い照明 浮かび上がったその横顔 八年前のあの夏が 不意に鼓動を叩いた 足が止まる 息を呑む 名前を呼ぶ 震える声で 琥珀色の十五分間 僕らは大人になったね 触れ合わない指先で 夜風をそっと飲み干す 懐かしい痛みが今 ステップを踏み始める サヨナラは言わないで ただ静かに揺れていたい (Ooh, Neon nights) (Ooh, Midnight drive) 揺れていたいだけ 自販機の赤いランプが 僕らの影を長く伸ばす 温かい缶コーヒー 指に残る熱を確かめ 縁石に腰掛けてさ 他愛ない近況を話す 君のジャケットの襟元 あの日のシャンプーの香り 消したはずの連絡先 今はもう聞かないけれど 別々の暮らしの音が 夜の静寂に混ざる 「元気そうでよかった」と 君が少しだけ微笑む 琥珀色の十五分間 僕らは大人になったね 触れ合わない指先で 夜風をそっと飲み干す 懐かしい痛みが今 ステップを踏み始める サヨナラは言わないで ただ静かに揺れていたい 遠い貨物列車の音 鉄の橋が低く響く 一瞬だけ触れた記憶 すぐに現在へ戻される 繋ぐ手はもう持たずに 笑顔だけを交換して 雨はもう上がったのに 頬が少し冷たいのは 夜風のせいにしておこう 二度とは会わない約束 右と左に分かれて 止めたタクシーのドアが開く 振り返らずに乗り込み 反対の空へ走り出す テールランプの赤色が 闇の向こうへ消えていく 琥珀色の十五分間 僕らは大人になったね 触れ合わない指先で 夜風をそっと飲み干す 懐かしい痛みが今 ステップを踏み始める サヨナラは言わないで ただ静かに揺れていたい (Ooh, Neon nights) (Ooh, Midnight drive) 揺れていたいだけ (Ooh, Neon nights) (Ooh, Midnight drive) 消えていく赤色
Caricamento…