六
गीत
朝六時の風が吹く 街はまだ眠りの中 深煎りの豆の香 指先に残る温かさ 誰もいないこの角で 一日がそっと始まる 予定表を埋めていた あの日々の僕はどこか 急ぎ足で歩いてた 大事なものを見落として これでいいんだと笑う 肩の力が抜けていく 初夏の風に吹かれて ただここにいるだけで 満たされていく心 静かな朝の光 ふわり 揺れる 緑の 香り これで いい 僕の ままで 古書店のインクの匂い 微かに揺れる栞 隣の席の老紳士 新聞をめくる乾いた音 計画のない美しさ 予定の外にある色彩 完璧を求めていた 昨日の僕にさよなら 不揃いな日常さえ 愛おしいと思えるから これでいいんだと笑う 肩の力が抜けていく 初夏の風に吹かれて ただここにいるだけで 満たされていく心 静かな朝の光 失敗もさよならも 今の僕を作る欠片 無理に隠さなくていい そのままの僕でいい 深呼吸をひとつして 新しい空を見上げる これでいいんだと笑う 肩の力が抜けていく 初夏の風に吹かれて ただここにいるだけで 満たされていく心 静かな朝の光 ふわり 揺れる 緑の 香り これで いい 僕の ままで
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