shibuya kei

栞のメリーゴーランド

ソウジ(Souji)

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गीत

真夜中 二時の 書斎で
ハーブティー 揺れる 湯気
古い文庫本 めくれば
こぼれ落ちた 10年前
角の折れた 一日券
冬の陽だまりの 匂い

指先に触れた 記憶の断片
少しだけ 冷たい紙の手触り
チェレスタが 鳴らす 冬の空
僕らは まだ 子供だった

あの日の風が まだ
本の隙間に 挟まったまま
観覧車の オルゴール
空に溶けて 消えていった
記憶はいつも 少しだけ
輝きすぎて 困るよ
柔らかな ハーモニー
夜の隅っこで 響いてる

(Pa-pa-pa-ya)
チェレスタの 煌めき
(Pa-pa-pa-ya)
ビブラフォンの 余韻

急な雨に 追われて
ジャケットを 二人でかぶって
笑い転げた 坂道
マフラーは ほどけたまま
瓶のラムネ 弾けた
炭酸の ような 刹那

今はもう 静かな 住宅街
回転ブランコ 影も形もない
時計の針が 刻む リズム
思い出は 装飾品に 変わる

あの日の風が まだ
本の隙間に 挟まったまま
観覧車の オルゴール
空に溶けて 消えていった
記憶はいつも 少しだけ
輝きすぎて 困るよ
柔らかな ハーモニー
夜の隅っこで 響いてる

バッカラックの 旋律みたいに
不意に 転調する 毎日
ウッドベースが 刻む 孤独
グロッケンの 小さな 階段
上り下りして 夢を見る
君の横顔 ぼやけていく

雨音は ビブラフォン
街灯は チェレスタ
ページを 閉じる 音
おやすみの 合図

「懐かしいね」なんて
独り言さえ 洒落てる
フリッパーズの レコード
針を落とす ような 気持ち
10年前の 僕らへ
短く 記す エチュード

あの日の風が まだ
本の隙間に 挟まったまま
観覧車の オルゴール
空に溶けて 消えていった
記憶はいつも 少しだけ
輝きすぎて 困るよ
柔らかな ハーモニー
夜の隅っこで 響いてる

(Pa-pa-pa-ya)
冬の遊園地は どこ?
(Pa-pa-pa-ya)
本の中に 隠したよ

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