wagakki

影の面打ち

ソウジ(Souji)

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Paroles

冬の朝の気配
遠い日の誓い
凍る楽屋の影
揺れる面の欠け
そこに居るのは
幼き日の僕

手にした小刀
鋭く光り
捨てたはずの夢
胸を刺す痛み

沈み込む畳
伸ばしたこの指
白く滲むのは
淡い夢の庭
浮遊する心
ト長調の空
影は微笑んで
後ろを守るよ

揺れる 揺れる
影と 踊る
消える 消える
朝に 溶ける

藺草の匂いが
鼻先を掠め
謡いの響きが
耳朶を震わす
面打ちの音
静かに響いて
止まった時間は
誰にも言えない

足元が沈む
深い泥のよう
近づくほどに
遠くなる背中

沈み込む畳
伸ばしたこの指
白く滲むのは
淡い夢の庭
浮遊する心
ト長調の空
影は微笑んで
後ろを守るよ

シテとワキの間
境界は消えた
一節切の笛
板の間に消え
所作は美しく
静止した刹那
僕は僕を受け入れ
光へ歩き出す

煤けた天井
見つめる瞳
小刀の先が
未来を削る
後悔の破片
足元に散り
それはいつしか
花に変わる

沈み込む畳
伸ばしたこの指
白く滲むのは
淡い夢の庭
浮遊する心
ト長調の空
影は微笑んで
後ろを守るよ

揺れる 揺れる
影と 踊る
消える 消える
朝に 溶ける

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