city pop

水色と橙の残像

ソウジ(Souji)

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Letra

高架下の古い扉
カランと鳴ったベルの音
焙煎の香りに混じる
少し湿った夏の午後
ブックランプが揺れている
七年越しのこの景色

カリフォルニアの海岸線
色褪せたままのポスター
君の指先で光った
小さな銀の指輪

回るカラーネオン
溶けていくアイスコーヒー
布に残る輪染みが
僕らの距離をほどく
窓の外を流れる
通勤電車の窓明かり
触れなかったあの日の
青い季節が揺れる

揺れる グルーヴに身を任せ
溶ける 氷が鳴らすピアノ

棚の隅で背を向ける
見覚えのあるインディーズ
君が教えてくれたリズム
今も胸で跳ねている
「お久しぶり」なんて言えず
メニューをなぞる指先

二階の窓から届く
彫金細工の打刻音
変わらないようで変わった
二人の時間(とき)の針

回るカラーネオン
溶けていくアイスコーヒー
布に残る輪染みが
僕らの距離をほどく
窓の外を流れる
通勤電車の窓明かり
触れなかったあの日の
青い季節が揺れる

あの時もし伝えてたら
違う今があったのかな
そんな苦い空想さえ
雨上がりの空に消える
懐かしさは優しさへと
形を変えて満ちていく

レジを打つ君の横顔
不意に視線が重なって
「あのCD、まだ持ってるよ」
それだけ言って席を立つ
君は少しだけ笑って
小さく頷いてくれた

回るカラーネオン
溶けていくアイスコーヒー
布に残る輪染みが
僕らの距離をほどく
窓の外を流れる
通勤電車の窓明かり
触れなかったあの日の
青い季節が揺れる

アスファルトが光る
水色と橙の街
手を振る君の影を
背中で感じて歩く
思い出は過去のまま
美しく澄み渡る

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